二輪旅行

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マイソールの夜|南インド旅行 16

2012年12月22日から2013年1月6日、南インドを中心に旅行してきました。

Mysore Night

(マイソールの市場にて)

夕方、マイソールにバスが着いてまず宿探し。リキシャに案内された2軒目のホテルにとりあえず落ち着いた。
町の中心にはロータリーがありその周りには市場、大きな通りの向こう側にマイソールの宮殿がある。が、まあ観光は明日にしよう。

ガイドブックを見ながら歩いていると男に声をかけられた。いいレストランは?と聞くと「着いてこい」と案内する。店に着くと男はいっしょにテーブルについて注文し始めた。こういう展開は気をつけた方がいいな、と少し用心する。いろいろマイソールについて、インド人の暮らしについてと話をした。勘定の段になって、もし奢ってくれという展開だったらここまでかなと思っていたらキチンと割り勘だった。町を案内しようと言うのでもう少し付き合う事にする。

近くの市場を歩き、なにか町でやっていた小さな祭りを見る。明日は正月で寺で何かイベントがあるようだ。
ところでマイソールは香料の生産で有名らしい。アロマオイルや香水を買いに沢山の人が訪れるという。寺で使う線香もここで手作りされていると聞いた。
線香を作っているところを見たいか?と言うので着いて行ってみる。
普通の民家に案内される。沢山の女性たちがいて彼女たちが一日に何千本と作るんだ、と言われたが実際作っている所は見られなかった。
香料の入った瓶を目の前に並べられ、安いから買って行けばどうだと勧められたが正直興味がないのできっぱり断る。

彼は単なる親切なのか、商売なのか、よく解らないがともかく潮時のようだ。
「そろそろ帰るよ」
というとリキシャをつかまえて一緒に乗り込んできた。ホテルまで行くのはまずいかなと思い近くで降りる。リキシャの料金を払おうとするとやはり示し合っていたのか「Like as you(思うように)」と言ってくる。すでに夜もかなり遅い。額が少なすぎて変な展開になっても困るので距離感プラスアルファを運転手に渡してさっと降りた。
ここまで着いてきた男は
「せっかく案内したんだ、何かプレゼントはないか?ドルは持ってないか?」
と言ってきたが「今持ってない、楽しい夜をありがとう」と礼をしてその場を離れた。

そのまま帰るのも面白くないのでホテル近くの酒屋に寄ってみる。
マドゥライでは何度かバーに行ってみたが、ここは本当に酒屋の立ち飲みだった。ビールを一本買って飲んでいると隣のおっちゃんがつまみにしていたバナナを分けてくれた。
それからいろいろ盛り上がったりしてずいぶん遅くにホテルに戻った。
そんな大晦日の夜が過ぎて、明日は元旦だ。

つづく。