(花市場)
さて、正月元旦。
朝一番にまずは市場へ行ってみる。ここは日用品から食料、宗教用品まで様々なものが売られていて飽きない。中でも面白いのが花市場だ。沢山の花を糸で繋いでそれをぐるぐると積み上げている。これをどうやって使うのかいまいち分からないが、これだけの量の花があるのも驚く。
他にも香料や寺院で使う線香などを売っていたり、
野菜や果物もある。
少し離れた場所には肉や魚の市場もありその場でバッサバッサ解体している光景も見ることができた。
次にマイソール宮殿に行ってみる。
ここはマイソールが独立国だった頃のマハラジャの宮殿だ。入場時間になると観光客が列を作る。チケットを買うとラジオガイドも貸してくれる。ガイドには日本語の音声もあり至れり尽くせりだが、内部の写真撮影は禁止されているのが残念だ。
中は豪華絢爛なのはあたり前だが、イギリス風とも純インド風とも違う、ミックスされた様式が面白い。全ての部屋を見て回れるわけではないが、ゆっくり歩いて午前中いっぱい見学した。敷地内には寺院もあり地元の人が参拝に来ている。
午後は銀行で両替をしたり、ホテルを変わったり。
その後、バスに乗ってチャームンディ寺院へ行ってみた。
マイソールのバスターミナルから20分程。近郊の山の上に建つ小さな寺だ。バスは急な坂を上って行くとマイソールの街が眼下に見渡せる。
寺院はものすごい人出だった。そういえば正月、初詣だろうか。寺院に入る行列は延々と続いている。寺の前では僧侶がお盆に油を燃やし、参拝客にお祈りをして回っている。お皿に少しの寄付をすると額に赤い印をくれ何か経を唱えてくれる。
面白いと思ったのは、寺の前で大勢の人たちが代わる代わるココナッツの実を地面に叩き付けて割っている光景だ。正月の願掛けか何かだろうか。硬い小ぶりのココナッツはパカッと小気味よい音をたてて割れ、中の液体が周囲に飛び散る。周りでは線香がもうもうと焚かれ、どこか日本の寺にも似た正月らしい独特の雰囲気が漂う。
夕方、またバスに乗りマイソールの街に戻る。これから夜のマイソール宮殿に行ってみよう。
つづく。