二輪旅行

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カニャクマリ|南インド旅行 12

2012年12月22日から2013年1月6日、南インドを中心に旅行してきました。

Cape Komorin Kanyakumari

(インド最南端のコモリン岬で)

マドゥライの旅行会社で申し込んだインド最南端のカニャクマリへ行くツアーは夜10時に出発した。
バスはマイクロバスで最初は数人しか乗っておらずこれはラッキー、ゆっくり寝て行けると思っていたら、あちこちで客を拾い集めさあマドゥライを出るという頃には全席埋まっていた。周りはインド人ばかり、外国人は自分だけだった。

それでも走り出すといつの間にか眠ってしまい、明け方前のまだ真っ暗なうちにカニャクマリへ到着した。バスは町中のどこかのホテルの前に停まり、ドライバーと1名のスタッフは「出発は昼の1時、日の出はだいたい5時45分だから。」と言うとどこかへ消えて行った。

バスを降りると大勢の人たち、家族連れやマドゥライでもよく見た巡礼風の人たちがぞろぞろと同じ方向に歩いている。そっちの方角が岬らしい。早朝からやっている屋台でチャイを一杯飲んでから人混みについて行った。
岬のエリアは車が入れないようゲートがあり、その先にまだ開店していない土産物屋などの屋台が並んでいる。足下が砂になってくると薄明かりの中で日の出を待つ沢山の人たちが見えてきた。人混みの向こうには波が打ち寄せ潮風が吹いてくる。岬から正面に島が見え巨大な像が立っていた。人が住んでいるのか建物らしい明かりが見える。

ここで日の出を拝むのがカニャクマリのハイライトだが、残念ながらこの日は曇っていて、ただ何となく明るくなって朝を迎えた。

すっかり明るくなってしまうと周りの様子が分かってくる。人垣もまばらになり、海に入って沐浴する人、買い食いする人、などなど観光地のカニャクマリの姿だった。

horse riding

砂浜で馬に乗ったり、

Kanyakumari

海に入ったり。


カニャクマリの町はだいぶ小さい。集落のエリアはただの漁村だが周りは大きなホテルがいくつか建っている。
まだ時間があるのでフェリーに乗って向かいの島に行ってみようと思ったが、ものすごい行列でとても並ぶ気には慣れなかった。おそらく船に乗るだけでも3時間以上はかかるだろう。インド人観光客や遠足の子供たちは気長に並んでいたが、もしかしたら船という乗り物が珍しいのかもしれない。

shell decorations

海岸の町らしく土産物も貝殻細工などが多かった。

遅めの朝食をすませてから、さらに海岸沿いに歩いてみる。海に突き出した展望台などもあり、和歌山の潮岬を思い出した。
せっかくなので海にも少し足をつけてみる。インド洋、ベンガル湾アラビア海の三つの海が交わる水だ。一応貴重な体験としておこう。

あちこちうろつき回って疲れた頃バスに戻った。
行きと同じくあちこちで客を拾い満員になってバスはマドゥライに向けて昨夜来た道を引き返す。片道6時間、南インドの平原をのんびり走った。

カニャクマリから少し北へ上がった辺りは風力発電の風車が見渡す限りに建っていた。タミルナードゥの電力不足に少しは貢献しているのだろうか。
途中ドライブインで一度休憩し、マドゥライへ戻ったのは7時半頃だった。

つづく。