二輪旅行

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マドゥライでバス手配|南インド旅行 10

2012年12月22日から2013年1月6日、南インドを中心に旅行してきました。

baby cerebration

(お参りに来ていた人たち)

午後からこれからの予定を考える。最南端のカニャクマリを目指すか、近郊の見所を回るか、バンガロール方面へ抜けてしまうか。
数日後のバンガロールからハイデラバードへの国内線を予約しているので、どのみちバンガロールには行くことになるが、そこまでのルートと手段をどうするか、なにも決めていない。

ためしに駅へ行ってみる。寝台列車が予約できそうならそれでバンガロールまで行ってもいい。駅の予約窓口は順番待ちの人でごったがえしていた。どの窓口にも人が押し寄せ騒然としている。休暇シーズンということもあり予約は大変と聞いていたが、やはりそうらしい。
ちょっと人垣の空いた隙にさっと「バンガロールまでの列車は?」と聞いてみる。
「ウェイティングリストに載せとく?200人待ちだよ」
すんなり行くとは思ってなかったがやはり厳しいようだ。日程に余裕があれば待つのも良いかもしれないが、別の手段を探そう。

駅前に何軒か並ぶ旅行会社を訪ねてみる。どこも「前金を払えばウェイティングリストに申し込んでおくから、その間にカニャクマリのツアーはどう?」という答えだった。
確かに良いプランかもしれないが、ツアーから帰ってきた後に列車の切符が取れているという保証は無い。ただカニャクマリに行くツアーがあるのは良い情報だった。

ネットカフェに行ってバスの予約サイトを見てみた。前に旅行会社でチェンナイ〜マドゥライのバスチケットを取ってもらった時に使っていたサイト(http://www.ticketvala.com/)からバスを探してみる。
マドゥライ〜バンガロール、寝台でいくつか出てきた。といっても徐々に席が無くなっている感じだ。もう決めてしまえ、ということでそのまま明後日のバスを予約した。ネットカフェのプリンタで確認メールをプリントアウト。携帯電話の番号が必須だったが持ってないのでしかたない。適当な番号でやりすごした。

ついでに一軒の旅行会社で明日の夜発のカニャクマリツアーを申し込んでおいた。
夜10時頃出発して、日の出前にカニャクマリに到着、午後1時にカニャクマリを出てマドゥライに夕方7時すぎに戻ってくる。
ローカルバスを乗り継いで行くのも楽しいが、確実に行って帰ってこれるのも楽だ。

夕方、寺院のまわりの市場や土産物屋をうろつく。
通りすがりに一人のおじさんに話しかけられた。
「あそこの土産物屋の屋上からの寺院の眺めは素晴らしい。ぜひ行くべきだ。案内してやるから付いてきなさい。」
よくある手の勧誘だが、本当に屋上の眺めがすごいのなら見てみたい。2つ返事で付いて行ってみる。4階建てのちょっとしたビルの土産物屋に入る。店員はみなインド人っぽくない。店の中は一見して高そうな銅像やアンティークの家具、アクセサリー、生地類、絵画などがぎっしり並んでいる。
屋上に上がる階段に案内され上まで登る。
確かに塔門が目の前にそびえそれなりに良い眺めではあったが、寺院を見渡せるという程でもない。何枚か写真を撮って戻る事にした。
店の中を適当に見て回りながら、店員の口上をのらくらとかわす。店を出る頃には10ルピー程のどうでもいいようなオモチャまで進めてきたが、お礼だけ言って外に出た。

夕食に、とあるホテルの屋上にある寺院の見えるレストランとやらに行ってみた。が大して美味くもなくがっかりだ。やっぱり地元の人で賑わっている所が美味い。

もう一軒、インドで初めてバーによってみる。
レストランでは普通アルコールは一切出してない。飲みたかったらバーに行くという習慣らしい。飲酒自体があまりオープンでないのかもしれない。
バーはちょっと高めのホテルに併設されていて、ドアをあけると薄暗い昔のスナックのような雰囲気だ。ビールを頼むと豆やらスナックやらのおつまみと一緒に、Kingfisherの大瓶が来た。インドの代表的ビールだが味はイマイチな気がする。

さて、明日は朝7時に宿をチェックアウトしなければならない。早めに宿に戻ろう。バーを出ると雨が降っていた。ぬかるみ始めた道を慌てて宿まで戻った。

つづく。